着物のシワ取りの方法について
ハンガーで吊るすしわのばしや
スチームアイロンを使う方法など
いろいろ紹介してみました。
例えば着物を着る前のたたみじわや
刺繍糸にできた癖のように
頑固なしわの安全な対策なども
詳しく説明しました。
最後までお読みいただければ
時間がないときでも一瞬でできる
しわのばしの応急処置も
参考になるかもしれません。
着物のしわ取りの方法
着物のしわといっても
着る前か脱いだ後のシワかで
ちょっと対策も違ってきます。
ですがどちらについても
ハンガーに吊るすと着物の重みで
ある程度のシワ伸ばしはできます。
その場合着物の虫干しの方法と
同じようなやり方でやると
安全で安心かと思います。
それからシワ取りといえば
アイロンをかけるというのも
けっこう有効でしょうし
真っ先にこの方法を
考えたかもしれませんが
この場合はリスクもあります。
たとえば金箔などがあれば
変色することもあるし
シミなどの汚れがある場合は
取れにくくなるなど
高価な着物ほどそのリスクは
高いかもしれません。
それでもたたみじわだけを
なんとかしようと思う場合は
プロにお願いするのが早くて
安心かと思います。
私の場合は呉服屋さんで
プレスをしてもらいますが
そこまで高いものでもないですし
高くても数千円で済むので
台無しにしちゃうよりは
よっぽどマシかもしれませんね。
それでも自分でアイロンをかけて
しわを取るというならば
リスクを小さくするコツもあるので
そちらについて次で詳しく
紹介していきたいと思います。
着物のしわのばしにスチームアイロン
着物にアイロンをかけることは
和服専門のクリーニング屋さんでも
普通にしていることなので
できないということはありません。
そこまで難しくないので
初心者でも注意のポイントを
抑えておくだけで
しわを取ることも可能です。
私がシワ取りする場合には
アイロンに水を入れずに
スチームを使わず
高温でも低温でもなく中温で
作業しています。
着物のたたみ方と同じように
左側に肩、右側に裾の方向で
裏側を表にしてアイロン台の上に
しわ部分を乗せます。
つまり着物の裏側にアイロンを
かけていくということですね。
それから実際はあて布の上から
裾から肩に向かって
アイロンをかけていきます。
こちらの動画のように
アイロンをかけるときは
常に動かし続けて
着物の縫い目に気をつけると
失敗しにくいと思います。
動画では表側もアイロンを
普通にかけていますが
ちょっと怖い場合は
縫い目を避けるというのも
ありかもしれません。
しかし刺繍糸のしわとかは
アイロンでなかなか伸ばせないし
他のしわなんかでも集中しすぎて
失敗しやすくなっちゃうので
無理をせずに場合によっては
プロに任せるなどという決断も
必要かもしれません。
次はハンガーで吊るしたまま
アイロンをかける場合について
紹介していきますね。
着物のしわのばし ハンガーで吊るす場合
ハンディのスチームアイロンで
ハンガーに吊るしたままの
アイロンがけをしたこともありました。
これってやってみると
かなり簡単にしわが伸びるし
ちょっと引っ張りながら
スチームをあてると
けっこう綺麗にしわが
伸びるんですよね。
しかし応急処置として
時間がないときに限って
しょうがなくやる感じです。
簡単でけっこう便利な方法ですが
直接着物にアイロンを
あてちゃってますし
度がすぎちゃうと
スチームの水分でシミができたり
縮んでしまう恐れがあるので
やはりリスクがあります。
そのため先ほどのように
あて布の上からしたほうが
リスクも小さいですし
ハンガーに吊るしながらは
あまりおすすめできないのが
正直な話だったりします。
毎回この方法でやらなきゃ
いいだけの話なんですが
実際やってみるとかなり楽なので
けっこう甘えちゃうんですよね。
それでも先ほど紹介したように
金箔の変色、生地の縮みやシミは
極力避けたいので
吊るしながらのアイロンは
軽くさっとかける程度とか
気をつける部分は避けるとか
自分なりのルールとかを
決めちゃうのも良いかもしれません。
着物のしわ取りの方法 スチームアイロンやハンガーで吊るす場合のまとめ
着物のしわのばしで言えば
安全を考慮するなら
ハンガーで吊るす方法、
それでも効果が薄い場合に
スチームアイロンでシワ取りを
するというのも有効です。
アイロンを使う場合は
着物の状態の維持に気を使い
あて布の使用や裏側からの
アイロンがけなどで
事前にトラブルも避けやすいと思います。
手っ取り早い方法としては
ハンガーに掛けて吊るしながら
ハンディタイプのアイロンを
さっとかけると簡単ですが
スチームを直接かけることで
着物に負担もかけやすく
やはり高価な着物には
あまり使用しないほうが
賢明かもしれません。