着物の虫干しをする場合の最適なタイミングや時間について、いろいろ紹介してみました。
たとえば、短時間でも効果はあるのかというのも気になるかもしれません。
逆に長時間干すなら、どのくらいハンガーにかけて吊るしたまま放置しても大丈夫なのかなど、忙しい生活の中での疑問も様々あると思います。
最後までお読みいただければ、失敗しにくいやり方としても参考になるかもしれません。
とは言っても基本の話が中心なので、知らないよりはかなり有効かなって思います。
目次
着物の虫干しの時間は最低どのくらい?
虫干しする時期にもよりますが、最適と言われるタイミングなど、一定の条件の下では4時間程度が虫干しの目安になります。
一定の条件というのは、虫干しに適した時期と適した時間帯のことを言います。
でも、乾燥の著しい冬などはもう少し短くてもいけます。
虫干しとは言っても、ある程度湿気を取り水分をリセットすることが、目的みたいな感じになります。
簡単に言えば、湿気が抜ければそれで良いみたいに考える方も多いんですよね。
まあ、考え方は間違っていませんけどね。
短時間しか着物をハンガーに吊せない場合でも、一度で終わらせようとしないというのもコツになります。
複数回虫干しをするという方法も、場合によっては有効ということですね。
その際は、箪笥の引き出しも一緒に開けっ放しにすることでこもった湿気が逃げますし、けっこう効率的かと思います。
しかし、次で紹介する適したタイミングというか、最適な時間帯というのもあるので、そちらも意識した方が良いでしょう。
虫干しのタイミングや最適な時間帯について
湿度の低いタイミングとしては、主に日中の時間帯と言われていたりします。
もう少し詳しく言えば、正午を間に挟んだ4時間くらいが湿度の低い時間帯になります。
つまり、午前10時〜14時です。
そのため、予定を確認してその時間を調整してみるのも良いでしょうね。
先ほど紹介した複数回干すというのは、この時間帯に合わせて干すという意味になります。
ですが、時期だけでなくハンガーで着物を吊るす場所でも、何時間干せばいいのかというのが変わって来ることもあります。
例えば、真冬の外で陰干しした場合は、乾いた風も当たりやすいため時間も短縮しやすいですね。
乾燥した時期の1日の中でも湿度の低い時間帯だからこそ、短時間でも有効といえます。
ですが、忙しい生活の中では虫干しにかかりっきりというのは、ちょっと難しいと思います。
そのため、虫干しをしながらでも他の用事を済ませるなど、時間を有効に活用したいところですよね。
干したら干しっぱなしにしちゃう人も多いんですけどね。
そんな場合は、着物もハンガーに吊るしたまま放置して外出することも普通にあるでしょうね。
次は、その放置時間についてもう少し紹介していきたいと思います。
着物をハンガーに吊るしたままの放置はいつまで大丈夫?
着物は干せば干すほど湿気が抜けると考えがちです。
長時間干しても大丈夫と思う方も、案外多かったりします。
しかし、先ほど説明した通り虫干しはその時間帯が重要なんです。
朝と夕方は、実はお昼よりも湿度が高くなりやすいんですよね。
そのため長時間の放置でも、その時間帯には湿気を帯びる可能性も高いんです。
基本的に着物の虫干しは、朝の9時から15時の間が最適ともいわれます。
先ほど紹介した時間帯よりは、幅も少し広がります。
その時期と湿度の関係により、この時間帯以外でもあまり問題なかったりもします。
ですが、長時間干しっぱなしなら、当然湿度も変わっちゃうんです。
干す前よりも、多少じめっと感じる場合があるってことですね。
これでは何のために着物を箪笥から出したのか、さっぱりわかりませんよね。
そのため、先ほどの最適な時間帯を目安にするのがベターなんです。
つまり、それ以外の時間帯に干さないというのが一番効率が良いってことでもあるんです。
リスクを最小に抑えたい場合は、それだけでもかなり有効と言えます。
とはいえ、その時期や干し方などは時間帯と同じくらい重要です。
やはり梅雨の時期は虫干しに向いてませんからね。
ただ、虫干しした着物を取り込む時間帯も考えると、忙しくて日中は難しいという場合もありますよね。
実は、そんな場合でも使える裏技があります。
その辺も踏まえて、過去記事で詳しく紹介しているので、そちらも参考にすると良いかもしれません。
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着物 虫干しの時間とタイミング 吊るしたまま放置はいつまで大丈夫?のまとめ
着物の虫干しの最適な時間帯は、9時から15時までの正午を挟んだ4時間程度と言われます。
逆に早朝や夜間は湿度が高いため、長時間の虫干しをしてもあまり意味がなかったりします。
というよりも、湿度が高ければさらに湿気を帯びやすくなります。
リスクを最小に抑えたいならば、何時間以内とかではなくその時間帯だけ干すというほうが誤解も少ないと思います。
それでも、場合によっては最適な時間帯でも逆効果になるなど、そんな危険性もあるため関連記事も参考にすることをおすすめします。