雪駄と草履の違いや履き方と
足袋との組み合わせの注意点のほか
粋な履き方なども
わかりやすく紹介してみました。
見た目的な違いや仕様の違いは
一番わかりやすいと思いますが、
今後恥をかかないための
おせっかいな注意事項も
読んでいただければ
いろんな情報に惑わされずに
あなたに合った楽しみ方や常識など
参考になるかと思います。
雪駄と草履の違いについて
雪駄は草履の一種なので
総称的にはどちらも草履と
呼ぶこともできます。
草履は鼻緒がついた
平たい履物で基本的には
草でできています。
素材的には竹の皮・い草などで
しっかりと編み込まれていて
厚さもあり履きやすくなっています。
たとえ厚さがあっても
そのままだと雨や雪の上では
水分が染み込みやすいので
湿ってしまいますよね。
もともとは防水的な意味も含めて
草履の裏底に獣の皮を貼ったものが
雪駄になり千利休が取り入れて
広まったんじゃないかとも言われていますね。
そのため雪駄と草履の見分け方も
裏底を見れば一発でわかります。
たとえば雪駄の裏底には
先ほど紹介した皮だけでなく
かかとの部分に馬蹄型の
金属の鋲が打ち付けてあります。
歩けばカチカチと音もするため
見た目だけではなく
その音でも見分けることもできます。
ですが皮の貼り方については
底だけでなく表側の足の裏と
接する部分にも張ることもありますね。
しかしどのような時に
どんな雪駄を履くかといえば
雨や雪の時だけではありません。
次は草履や雪駄の仕様について
もう少し詳しく紹介しますね。
雪駄の履き方と足袋との組み合わせ
和装の装いでは草履でも
フォーマル的な履き方があります。
そのためただのおしゃれで
カジュアル的に履こうと思っても
そのような履き方をすれば
少しおかしな空気になることもあります。
たとえば慶事や弔事では
表が畳調のもので
黒の鼻緒や白の鼻緒に
黒足袋や白足袋を履きます。
上から見れば草履とほぼ一緒ですが
雪駄は先ほどの説明どおり
かかとがカチカチなるので
礼装には向きません。
冠婚葬祭の色の組み合わせは
地方によってまちまちですが
一般的に白足袋はあらゆる礼装で
履くことが多いです。
そのため何の行事もない時に
慶弔時の履き方となれば
服装がどうであろうが
そこらへんを歩くと
やはり目立ってしまいますね。
ですが鼻緒や足袋の色というのは
ほとんどの礼装では黒か白なので
それらの色に気をつければ
カジュアル的な装いで
自然に履くこともできます。
もしも慶弔時やお祭りなどで
草履と足袋を履く場合には
その土地に合わせた装いでないと
浮いてしまうので
事前に聞いたほうが無難でしょうね。
郷に入れば郷に従えとか
内の常識、外の非常識というように
一般ではどうであろうが
その地域の風習が全てだったりもします。
では逆に普段着の和装などで
もう少しカジュアルに
草履や雪駄を履く場合には
どのように履けば粋に見えるか
紹介していきますね。
雪駄の粋な履き方について
カジュアル的な普段着となれば
やはり先ほどのような
フォーマルな畳調の草履で
白や黒の鼻緒や足袋の組み合わせは
避けたほうが無難でしょう。
ですがどうしても白や黒が
色の組み合わせ的に
どうしても外せない場合も
当然あります。
そんな場合には草履や雪駄の
足が乗る表の台の色について
白や山吹色を避ければ
解決も早いですね。
そちらに柄の入った鼻緒や
色足袋・柄足袋で合わせるのも
格好良かったりもします。
あえて足袋を履かないというのも
カジュアルならではの
普通の履き方だったりもしますが
ファッション的に言えば
外しというのが粋とも言われます。
先ほどの柄を取り入れるというのも
そのテクニックの一つですが、
たとえばねずみ色の雪駄に
濃いグレーの鼻緒で
柄の入った黒の足袋ですと
グラデーションが楽しめますよね。
まあこのような履き方も
地方によってはみっともないと
言われることもありますが
その土地に合わせてほんの少しだけ
定番を崩してみたりして
個性を出すという方法もあります。
カジュアルなので足袋ではなく
足袋ソックスで楽しんでいる方も
普通にいますが、
そちらについては意見も様々なので
自分が納得できるなら
取り入れてみるのもありかもしれませんね。
雪駄と草履の違いと履き方 足袋との組み合わせや粋な履き方についてのまとめ
防水効果のある牛の皮などが
草履の裏底に貼られていて
金属の鋲がかかとにあるのが
雪駄になります。
表の台の色に合わせて
白足袋や黒足袋を履けば
冠婚葬祭っぽくなりますが
地方によって色の組み合わせは
独特だったりもします。
カジュアルな普段履きとしても
地方ならではの考え方はありますが
その辺は目で覚えながら
紹介した一部の例も参考に
外しのテクニックなど
身につけていただければと思います。